切迫早産の原因と症状とは?入院前に知っておきたい期間と費用

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妊娠すると、無事に出産するまで不安やお悩みは常にありますね。

切迫早産と診断された場合も不安の1つにあると思いますが、1日でも早く赤ちゃんの顔が見たいという気持ちもあると思いますが、赤ちゃんの育ちを待ちましょう。

そこで、今回は切迫早産の原因と症状についてまとめましたので、ご紹介します。

早産と切迫早産の違い

切迫早産は早産という名前がついているので勘違いしている方も多いようですが早産とは別物です。

早産とは、赤ちゃんが妊娠から22週から37週前後に生まれることですが、切迫早産はその一歩手前で出産しそうな状態になることをいいます。

子宮の収縮が頻繁に起こり、子宮口が開いてしまい、赤ちゃんが出てきそうな状態や破水してしまった状態で、赤ちゃんが生まれてこようとしている状態になります。

切迫早産と診断された場合は、早産にならないよう日常生活への負担軽減や病院での治療を受ける必要があり、症状の程度や対処によっては早産にならずにすむ場合も多くありますので、まずは病院での診察をおすすめしています。

早産とは

早産とは正期産といわれる妊娠37週から妊娠41週6日までの期間で出産する以前の出生をいいます。

日本では妊娠22週0日から妊娠36週6日までの出産を早産と呼びます。

妊娠22週未満の出産は流産といい、早産とは区別されています。

世界ではそこそこの国で医療技術の違いにより、妊娠24週以降や妊娠28週以降に出産しないと、早産として扱わない国も多くありますが、日本では妊娠22週で生まれた場合には早産となり、赤ちゃんの体重は500g前後で長期間の新生児集中治療室での治療が必要となります。

また、早産で生まれてくる赤ちゃんは体重が軽く、小さい赤ちゃんほど出生後に重度の障害が出てくる確率が高くなりますので注意が必要になります。

最近では妊娠34週以降の、正常の出産時期に近い早産であっても、呼吸障害など長期に障害を残すことが研究結果として報告されているようです。

妊娠中は早産にならないように定期的に健診を受けていただき、早産になりやすい状況の早期診断と予防が必要になってきます。

ちなみに早産は妊娠した方の5%で発生し、その原因は感染や体質によることが多いといわれています。

また、妊娠高血圧症候群や前置胎盤、常位胎盤早期剥離、胎児機能不全などは子宮内では赤ちゃんが生きられない状態になり、人工的に早産をさせざるを得ない場合もありますので定期的に診断しましょう。

切迫早産とは

切迫早産とは、妊娠22週以降から妊娠37週未満に下腹部が10分に1回以上の陣痛のような現象が起きたり、おなかが張るような症状や出血や子宮口が開いたり、破水したりなど分娩時に起こるような現象があり、早産の1歩手前の状態が切迫早産といいます。

あくまでの「なりかけている状態」ということですので、実際に早産になると決まったわけではなく、ゆっくり安静にしていれば、多くの場合、無事出産できますので安心して下さい。医師によっても判断基準は違いますが、このままでは早産の可能性が高い、と診断された場合は入院になります。

切迫早産は病院で適切な治療を行えば早産を防ぎ、赤ちゃんが十分な大きさに育つまでお腹の中で過ごさせてあげることが可能で、切迫早産の治療としては、子宮口が開かないようにするために、子宮の収縮を抑える目的で子宮収縮抑制剤を使用することがあります。

また、切迫早産の原因の1つでもある細菌による腟内感染を除去するために抗生剤を使用することもあります。

そのまま放置しておくと早産してしまう可能性が高いですが、子宮の収縮の程度が軽く、子宮口があまり開いていない場合であれば外来に通院して行う治療もあります。

子宮の収縮が進んでいる場合や子宮口の開きが進んでいる場合は、入院して子宮収縮抑制剤の点滴治療が必要となります。

妊娠32週より前に破水した場合は、赤ちゃんが自分で呼吸できる状態になるまで抗菌剤を投与し感染を抑えることが一般的な治療ですが、妊娠34週以降であれば、赤ちゃんは自分で呼吸できる可能性が高いので、赤ちゃんに細菌が感染する前に出産し、生まれた後に治療室での治療を行うこともあります。

また、子宮口が開きやすい体質を子宮頸管無力症といい、どんどん子宮口が開大し、流産や早産になるので状況により子宮の出口をしばることがあり、これを子宮頸管縫縮術といいます。

切迫早産経験者はどれくらいるの?

切迫早産と診断された妊婦さんは約15%となっており、6人から7人に1人は切迫早産の経験をしているので、決して珍しい話ではありません。

切迫早産と診断された方を見ていると、バリバリ働いているママや、2人目、3人目のママに経験者が多いことから、妊娠中の体に大きな負担がかかることが原因となりやすいみたいです。

また、昔に比べて切迫早産になる確率が高くなっています。

これもやはり、働くママが増えていることや、ストレスや過労の影響を受けながら妊婦生活を送っているママが多い現状があるからです。

切迫早産が起こる原因はさまざまなため、次の妊娠で必ず起こる訳ではありませんが、1人目で切迫早産を経験した場合、2人目以降の妊娠でも切迫早産になる可能性が高いといわれています。

前回に妊娠で切迫早産だった場合、原因をかかりつけの産婦人科で確認したり、相談するようにしましょう。

また、こまめに健診を受けて早めに切迫早産の兆候を見つけて治療や指導を受ける必要がありますね。

原因によっては予防や治療が可能なものもあります。

子宮収縮を抑える薬の投与する他、子宮内に細菌感染があれば抗生物質を使用したり、子宮口が開きやすい体質が原因であれば、頚管を縛る手術を受けることもあります。

切迫早産の初期症状はどのようなもの?

切迫早産の初期症状を簡単にまとめると以下のとおりになります。

  1. 粘液性の膣分泌物の突然の増加
  2. 血液の混じった帯下
  3. 出血
  4. 生理痛のような下腹部痛
  5. 体験したことのないような背部痛

以上の症状が切迫早産の初期症状として多いですが、全く症状がないこともありますし、症状が出てもそれほど気にならずに普通に暮らしている方もいます。

切迫早産を見分けるために重要なポイントになるのが破水があるかどうかという部分です。

前期破水があると切迫早産の可能性が高いと診断されます。

前期破水が起きている場合は子宮が収縮しないように、抑えなければならないので切迫早産の兆候が見られた時点で早めに病院で受診しましょう。

切迫早産の主な症状とは

切迫早産の症状としては、お腹の張り、お腹の痛み、出血、破水などが主な兆候とされています。

妊娠後期になると早産でなくても、お腹が張ることもありますが、横になって張りが治まる場合は、あまり心配いりませんが張りが続いたり強くなってきたら、すぐに病院に連絡するか受診しましょう。

1. お腹の張り、下腹痛、腰痛、前陣痛、陣痛

早産の初期症状は不規則なお腹の張り、腰痛を感じる程度で安静にしていることで症状が軽減されます。

しかし、進行すると陣痛様疼痛という子宮筋が周期的に収縮状態となり、やがては抑制不可能な程強く規則的な陣痛となります。

ただし、子宮頸管無力症の場合は、規則的な子宮収縮起こることはなく、痛みがさほどないまま子宮口が開大し、破水ということもあります。

自覚症状がなく流産や早産となるため、早期発見は難しいとされていますが、定期的に診察を受けている方であれば問題ありません。

2. 破水

切迫早産の症状として1番早く気づきやすいのは破水です。

陣痛が着ていないのに破水することを前期破水と言いますが、切迫早産の症状として多いのが特徴で、前期破水は早産や未熟児出産の原因となるために破水しているかどうかの診断を病院で診察すると良いでしょう。

前期破水の原因として細菌による感染の絨毛膜羊膜炎の存在があるため、破水後には子宮内感染に注意が必要とされています。

また、破水後には陣痛が起こることが多いため子宮の収縮抑制が必要になり、抗生物質と子宮収縮抑制剤の治療が行われ、少数例を除いては1週間以内に早産となることが一般的と言われています。

お腹の張りがなくても破水や出血することもあります。

少量の破水でも早産になってしまうこともあるので、おりものが生臭いときや、水っぽいとき、止まらないときなど、いつもと様子が違ったら、すぐに病院に連絡するか受診しましょう。

また、破水した時は細菌感染の恐れがあるので、お風呂やシャワーは控えるようにしましょう。

3. 出血

分娩時には多く見られる症状で子宮口が開いてしまっている時に粘液と似た状態の出血があります。

これは出産の始まりの前にみられる、血液の混じったおりもののことで「産徴」や「おしるし」などとも呼ばれています。

特殊な例としては前置胎盤や常位胎盤早期剥離による出血もあり、早期より異常出血となり母子ともに危険な分娩経過になることが多いとされています。

大量出血の場合は前置胎盤や常位胎盤早期剥離などの可能性もありますので、定期的に検診している病院があれば連絡するか早急に受診するようにしましょう。

4. 胎児娩出

赤ちゃんの大きさだけを考えれば、早産の場合には赤ちゃんが小さいため比較的容易に胎児を産み出すことは可能であると考えられています。

しかし、実際は胎児を産み出すのを遅らせることがあります。

赤ちゃんは未熟児であるために、狭い産道を通過すること自体危険であると判断された場合には帝王切開が選択されますが、一般的な例であり医師の判断になります。
前置胎盤の場合や、一般的な早産の場合にも正期産と比較して逆子、横位などの胎位異常になりやすく、帝王切開が選択されることが多いようです。

5. 後産期

早産の場合には妊娠の安定期の場合もあり、赤ちゃんを産み出した後に胎盤が剥離しにくく子宮内に胎盤が残ってしまう場合があるようです。

妊娠後期になると早産でなくても、お腹が張ることもありますが、横になって張りが治まる場合は、あまり心配いりませんが張りが続いたり強くなってきたら、すぐに病院に連絡するか受診しましょう。

妊娠している多くの方は上記で紹介した症状がみられるようですが、自覚症状がないけれど家事や仕事が終わると今まで以上の疲れを感じることもあるようで、すぐに昼寝をしたり、疲れて体が全く動かないということが多くなるそうですので、注意しましょう。

また、恥骨が痛むこともあるそうです。

常に、痛いというわけではなく気付いたら痛いというような感覚で違和感を感じるような印象だそうですが気になりますね。

さらに茶色のおりものが出てくるような方もいるようですが、これは出血の可能性もあるので少量だとしても病院で診察しておいたほうが安心ですね。

切迫早産の診察はどのようなことをするの?

お腹の張りや下腹痛、腰痛、前陣痛・陣痛などの腹部に症状がある場合や、破水の有無、出血などがあれば切迫早産の可能性は比較的高いです。

しかし、早産と思われる一部に前置胎盤や常位胎盤早期剥離、切迫子宮破裂なども似たような症状があるので全てが切迫早産と判断されるわけではありません。

1. 子宮収縮の把握と胎児管理

子宮収縮の把握と胎児管理のためには、胎児心拍数陣痛図が必要になります。

胎児心拍数陣痛図とは、心拍数と子宮収縮があるかないかを同時に同じ記録用紙に記録するものなのですが自宅にはないので入院が必要になります。

胎児心拍数陣痛図によって、陣痛があるかないかをある程度を把握することができ子宮収縮があるかないかによって早産や切迫早産の診断がされることになります。

規則的な子宮収縮の場合には抑制が不可能なことが多く、早産が避けられないことが多いようですが、不規則な弱い子宮収縮の場合であれば抑えることは可能になっており、早産を回避し通常通りの妊娠が可能になります。

子宮収縮の有無によって子宮内で異常があり、胎児徐脈が出現することもあるために胎児心拍数陣痛図による胎児管理が必要になります。

2. 破水

胎児は卵膜という膜に包まれており、卵膜の中は羊水で満たされています。

卵膜は子宮壁とくっついているのですが、子宮頸管の熟化によって子宮口が開いてくると子宮口周辺の卵膜が子宮壁から剥がれていきます。

分娩の進行によって子宮が強い収縮を繰り返すようになると、この圧力に耐えられなくなり卵膜が破れ、中の羊水が出てくる状態を破水といいます。

破水は一気に羊水が出る場合と、少量ずつ継続的に出る場合があります。

破水があるかないかは早産の診断には非常に重要であり、破水があると元に戻すことは不可能です。

羊水がなければ子宮内感染の可能性があり、母子ともに感染症を起こさないような処置が必要です。

また、これ以上破水が起きない用に子宮収縮抑制薬や抗生剤を投与して出来る限り妊娠を継続させる必要があるため、入院での管理が必要です。

感染症の進行具合や胎児の状態を見て、これ以上留めておくのは危険と判断された場合、早産になる時期でも子宮収縮抑制薬の中止や誘発剤で妊娠を終わらせることがあります。

つまり、破水があるとかなり高い確率で早産を避けることは不可能と言われています。

3. 子宮口の開大度

子宮口の開大度や頸管の状態は早産診断の必須の検査と言われており、内診や膣鏡診、超音波診断法によって診断がなされます。

内診によって子宮口の開大の状態を確認し、子宮口が閉鎖しているのか開大しているのか、開大している場合にはどれくらい開大しているかを診察します。

子宮口の開大が大きいほど早産や切迫早産の危険性が高くなり、同時に頸管の軟化傾向も把握する必要が出てきます。

子宮頸管は通常であれば硬いものであり、通常通り硬ければ早産の危険性は少なく、軟化傾向が強ければ早産や切迫早産の可能性が高くなるようです。

4. 出血と頸管の状態

膣鏡診によって、出血があるかないかはある程度が診断することができますが、出血がある方が早産の可能性は高くなります。

また胎胞が形成されている状態であれば肉眼でも確認することができます。

超音波診断法によって子宮頸管の短縮があるかないかの把握が可能になります。

頸管の長さは本来長いものであり、短いほど早産の危険性が高くなるとされています。

また内子宮口の状態も確認することもでき、内診で子宮口が閉鎖していても内子宮口がくさび状に開大し、しかも頸管の短縮がある場合には早産の危険性が高くなります。

切迫早産の原因

切迫早産になる原因はいろいろとあるようなので、まとめてみました。

  • 絨毛膜羊膜炎やB群溶連菌などの感染症やクラミジアなどの膣炎
  • 子宮頸管無力症
  • 子宮奇形や子宮筋腫などの子宮の異常
  • 妊娠中毒症や妊娠高血圧症候群など
  • 心臓病、腎臓病、糖尿病などの合併症
  • 母体年齢
  • 喫煙
  • 妊娠分娩既往症
  • 多胎妊娠

などが切迫早産につながると考えられています。

明確な切迫早産の原因はわかっていないようですが、早産の主要原因として最も注目されているのは前期破水です。

前期破水の原因としては絨毛膜羊膜炎の関与が注目されているようです。

生殖器の細菌感染による炎症が切迫早産を引き起こす原因として考えられており、現在は切迫早産を防ぐ研究も進められているようで、治療薬も開発されているそうですね。

ママ側の原因で起こる切迫早産

流産は赤ちゃん側の原因で起こることが多いのですが、早産はママ側の原因で起こることが多いようです。

早産の原因はいくつかあり、病的な要因として主なものは子宮筋腫、子宮頚管無力症、妊娠高血圧症候群症、前置胎盤、子宮の奇形などがあり、中でも子宮頚管無力症が一番多いようです。

病気以外の原因としては過大なストレスや感染症などがあります。

感染症が原因で早産になる場合が最近では増加しているようです。

最近では妊娠中も仕事を続ける人が多く、仕事の疲れが原因で子宮収縮が起こりやすくなり、早産の原因になることもあります。

過度のショックや不安などがストレスとなってしまい、早産を引き起こすこともありますので、安定期に入ったからといって安心せずに、ストレス発散を適度に行い疲れたら安静にして、体に無理のない生活を心がけるべきではないでしょうか。

感染症は細菌やウイルスに感染し、子宮にまでウイルスが達すると子宮収縮が起こり、早産になる可能性が高まります。

ほかにも外傷で細菌が体内に入ってしまったり、喫煙、多胎妊娠なども早産の原因になります。

赤ちゃん側の原因で起こる切迫早産

  • 双子以上の多胎妊娠
  • 羊水過多、羊水過少
  • 胎児機能不全

切迫早産はいろいろな原因がありママ側と赤ちゃん側でも原因が違いますが、疲労などが重なったときにも起こりやすくなります。

共働きで仕事をしている場合は自覚症状がなくても自然に無理をしてしまう場合も多いです。

切迫早産と診断されて自宅で安静にする場合は、旦那や家族などの周りの方に家事を手伝ってもらうなどして、サポートをしてもらい、休める時間を多くつくり、無理をしないことが大事になっていきます。

過労や過大なストレスや冷えなども子宮を収縮させる可能性があるので、十分に睡眠をとったり、夏でも体が冷えないように工夫することは重要です。

特に初めての妊娠では子宮の張りなど自分で判断するのは難しいですから、正常な範囲の子宮収縮かと思って受診しても、切迫早産になってしまうということも少なくはありませんのでいつもと何か違うと感じたらすぐに検診している病院へ連絡しましょう。

切迫早産の治療はどんなことをするの?

切迫早産の治療は未熟児出生の防止につながるので、基本的には妊娠の継続をできるだけ行うべきですが、妊娠の継続が母体や胎児に負担がかかり妊娠の継続が難しいと判断された時には、妊娠の週数に関係なく妊娠の継続を断念せざるを得ない場合もあります。

子宮内の環境が悪化した場合には妊娠の継続を行わず、胎児の今後を考慮してできるだけ良好な状態で出産させるべきという判断が一般的です。

このような切迫早産は特殊ですが、それぞれの病態に合わせた専門的な対応が必要とされます。

また、緊急帝王切開の必要がある場合もあり、同時に未熟児の場合はNICUでの治療が必要になる場合もあります。

一般的な切迫早産の治療

未熟児の場合は、出産の週数が早ければ早いほどいろいろな機能が未熟なために死亡してしまったり、障害が残ったりする可能性が高まります。

そのために上記のような特殊な切迫早産でない場合にはたとえ1日であっても妊娠が継続するほうが胎児にとっては好都合とも言えます。

一般的な切迫早産の治療の基本は安静と薬物療法が2通りがあります。

薬物療法とは、子宮収縮を抑える目的で子宮筋弛緩剤が投与されます。

切迫早産の症状が軽度の場合には子宮筋弛緩剤の内服投与が行われることもありますが、症状がより強い場合には点滴治療が行われるために入院が必要になる場合もあります。

切迫早産ではどんな手術をするの?

切迫早産の手術は開きかけた子宮口を縛る「子宮頸管縫縮術」という、子宮頸管無力症の治療として行われる手術が多いです。

子宮頸管を縛ってしまえば感染予防や子宮の圧を抑えることができ、切迫早産の治療としては効果があります。

手術方法としては「シロッカー手術」と「マクドナルド手術」があります。

シロッカー手術は、子宮の出口から2㎝くらい子宮側に、子宮頸管を外側から縛り上げる手術です。

マクドナルド手術は、子宮の出口に糸をかけ出口に編みをかけるような形の手術です。

子宮頸管の長さがすでに短くなっている場合は、マクドナルド手術でなければ縛れないこともあります。

切迫早産の入院期間はどれくらい?

切迫早産の入院期間は2ヶ月から3ヶ月になることが多くあります。

入院中は薬を飲んだり点滴を打ったりしながら安静にすることが重要になり、シャワーやトイレにも行けない場合もあります。

症状が比較的軽く、子宮収縮を抑える薬の内服や点滴、簡単な手術だけで済めば5日から7日ほどで退院できる方もいるようですが、長期入院の可能性が高い症状とされています。

退院時期には個人差がありますが、危険な時期を超えた場合でも妊娠の期間が36週から37週の正産期に入るまで入院する妊婦もいます。

病院が母体の状態をみながら、退院日を決めることが一般的です。

切迫早産の入院費用は?

切迫早産の入院費でかかるお金としては入院する病院によっても違いますが、治療にかかる医療費、入院中の食費、個室の大きく3つがあります。

医療費と食費だけでも1日1万円ほどかかるのが一般的のようです。

安い病院であれば1ヶ月で10万円のところもありますし、1日1万円というところもあります。

差額ベッド代といって、個室に関しては病院が自由に料金を設定できるので高くなり、1日1,000円から10,000円以上までさまざまです。

病院や診察内容によっても金額は変わりますので、詳しくはかかりつけの病院に確かめてくださいね。

切迫早産で入院が必要となった場合は、通常の出産よりも入院期間が長いので高額な入院費用が必要となります。

これらの費用が通常の出産に比べてプラスされるため、切迫早産では多額の費用が必要となっています。

切迫早産の入院費用の総額は一律でいくらということは残念ながら算出はできず、妊娠してから何週目で切迫早産になりかけたのかや入院日数が変わってきます。

妊娠28週で入院となると2ヶ月ということになりますし、もっと早くから切迫早産になり4ヶ月もの間入院するという方もいますが、1日1万円というのが一般的です。

簡単に切迫早産の入院費用の総額を計算すると・・・

差額ベッド代を除いて1日あたり1万円と考えておけば大きな誤差はないです。

差額ベッド代については、個室しかない個人病院もありますので1日あたりで5,000円から15,000円を想定しておくべきでしょう。

入院して必要となる費用は治療費、薬代、入院費、差額ベッド代、食事費などが一般的で合計を1日あたり10,000円として計算してみます。

出産の1ヶ月前に入院した場合は、10,000円×30日=30万円となりますがこれに差別ベットがある場合は差別ベット代が別途かかります。

これは計算すれば簡単に出てくるのですが、この費用を窓口で支払っても、後から受取れる手当などがありますのでご安心ください。

限度額適用認定証の交付

切迫早産で入院する場合はあらかじめ、「限度額適用認定証」の交付を受けておくと便利です。

この限度額適用認定証を健康保険証と一緒に病院に提出することで、一般的には限度額が月8万円程度に設定され、入院費用の負担が少なくなります。

限度額適用認定証の交付を受けていない場合は、後日確定申告を行うことで一定の返金を受けることができますので病院や薬局、タクシーなどのレシートを保管しておくといいでしょう。

確定申告の手続きは翌年3月までに、管轄の税務署で行います。

高額療養費制度

切迫早産の入院に関する費用では健康保険が適用されます。

健保組合、協会けんぽ、国保は市区町村役場の保険年金の係が一般的に担当してくれます。

高額療養費とは医療保険制度の中にある制度で、簡単に説明すると1ヶ月あたりの自己負担限度を超えた医療費については後から返金されるものになります。

ただし、ここには全額自己負担となる差額ベッドや食事療養費などは含めることができませんので注意してください。

切迫早産で入院する場合、病院から高額療養費についての説明があると思うので、そのときに確認してくださいね。

ただ、高額療養費は所得によって自己負担限度額が違っていますし、高額療養費制度も数年で多少の変更があるので必要な場合は確認すると良いでしょう。

高額な医療費を支払ったときは高額療養費で払い戻しが受けられます。

高額療養費とは、同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が、あとで払い戻される制度です。70歳未満の方で、医療費が高額になることが事前にわかっている場合には、「限度額適用認定証」を提示する方法が便利です。

全国健康保険協会:高額な医療費を支払ったとき

高額療養費制度に関して勘違いされている方も多いようですが、高額療養費はすぐに支払われるものではなく、一定期間の審査がありますので、すぐにお金が必要な場合は高額医療費貸付制度を利用しましょう。

高額医療費貸付制度について

高額療養費の払い戻しを受けるには、診療月から3か月以上後になるため、当面の医療費の支払いに充てる資金として、無利子で「高額療養費支給見込額の8割相当額」の貸付を行う「高額医療費貸付制度」が設けられています。

貸付金の支払

受付後2週間から3週間程度で、貸付金(高額療養費支給見込額の8割)が指定の口座に振り込まれます。

差額の入金

診療月から3か月後以降に高額療養費の支給金額が決定されます。高額療養費給付金が貸付金の返済に充てられ、残額が指定の口座に振り込まれます。決定された金額が貸付金よりも少なく、返済額に不足が生じた場合は、返納通知書が送付されますので、期日までに納付していただくこととなります。

全国健康保険協会:高額医療費貸付制度について

その他の公的補助

限度額適用認定証以外にも出産育児一時金や出産手当金、育児休業給付金、任意加入の女性保険などもありますのでしっかり確認しておきましょう。

出産育児一時金

子どもが生まれたときは出産育児一時金が受けられます。

出産育児一時金は、被保険者及びその被扶養者が出産された時に協会けんぽヘ申請されると1児につき42万円が支給されます。(産科医療補償制度に加入されていない医療機関等で出産された場合は39万円(平成27年1月1日以降の出産は40.4万円)となります。)

※多胎児を出産したときは、胎児数分だけ支給されます。

全国健康保険協会:子どもが生まれたとき

出産手当金

出産のため会社を休んだときは、出産手当金が支給されます。

被保険者が出産のため会社を休み、その間に給与の支払いを受けなかった場合は、出産の日(実際の出産が予定日後のときは出産予定日)以前42日(多胎妊娠の場合98日)から出産の翌日以後56日目までの範囲内で、会社を休んだ期間を対象として出産手当金が支給されます。出産日は出産の日以前の期間に含まれます。また、出産が予定日より遅れた場合、その遅れた期間についても出産手当金が支給されます。

全国健康保険協会:出産で会社を休んだとき

育児休業給付金

育児休業給付とは・・・

育児休業給付には、育児休業期間中に支給される「育児休業給付金」があります。

育児休業給付は、一般被保険者が1歳又は1歳2か月(注意1)(支給対象期間の延長に該当する場合は1歳6か月)未満の子を養育するために育児休業を取得した場合に、休業開始前の2年間に賃金支払基礎日数11日以上ある月(過去に基本手当の受給資格決定を受けたことがある方については、その後のものに限ります。)が12か月以上あれば、受給資格の確認を受けることができます。その上で、育児休業給付金は、

育児休業期間中の各1か月ごとに、休業開始前の1か月当たりの賃金の8割以上の賃金が支払われていないこと。

就業している日数が各支給単位期間(1か月ごとの期間。下図参照)ごとに10日(10日を超える場合にあっては、就業している時間が80時間)以下であること。(休業終了日が含まれる支給単位期間は、就業している日数が10日(10日を超える場合にあっては、就業している時間が80時間)以下であるとともに、休業日が1日以上あること。)
の要件を満たす場合に支給されます。

公共職業安定所:育児休業給付について

生命保険に加入している方は入院給付金

任意で加入している生命保険からも給付金を受取ることは可能です。

正常な出産であれば生命保険会社から給付金を受取ることはできませんが、切迫早産の場合は異常分娩になりますので該当される場合が多いです。

任意で加入している生命保険の入院給付金が1日あたり5,000円であれば、5,000円×入院日数分となりますが、一般的には5日以上の入院が条件となっている生命保険では4日分を差引いての計算となりので、30日間入院した場合は、5,000円×26日(30日-4日)=130,000円という計算になります。

また、生命保険から受け取った入院や手術の給付金は税金はかかりませんので、確定申告の必要もありませんが、保険のプランによって、点滴代や差額ベッド代が別でかかることもありますので、必ず加入している生命保険会社に確認してください。

確定申告での医療費控除

1 医療費控除の概要

自己又は自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために医療費を支払った場合には、一定の金額の所得控除を受けることができます。これを医療費控除といいます。

2 医療費控除の対象となる医療費の要件
(1) 納税者が、自己又は自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために支払った医療費であること。
(2) その年の1月1日から12月31日までの間に支払った医療費であること。
3 医療費控除の対象となる金額

医療費控除の対象となる金額は、次の式で計算した金額(最高で200万円)です。

(実際に支払った医療費の合計額-(1)の金額)-(2)の金額

(1) 保険金などで補てんされる金額
(例) 生命保険契約などで支給される入院費給付金や健康保険などで支給される高額療養費・家族療養費・出産育児一時金など

(注) 保険金などで補てんされる金額は、その給付の目的となった医療費の金額を限度として差し引きますので、引ききれない金額が生じた場合であっても他の医療費からは差し引きません。

(2) 10万円
(注)その年の総所得金額等が200万円未満の人は、総所得金額等5%の金額
国税庁:医療費を支払ったとき(医療費控除)

妊娠前に生命保険の確認が重要

生命保険は加入する際に重要項目を確認しておくべきですが、最低限の範囲で妊娠前に保険のプランを確認しておきましょう。

医療保険は妊娠の週数が進むと、新たに入院特約などへ加入できなくなりますので、妊娠前に確認しておくべきですが、最悪の場合は妊娠が発覚した時に保険内容の確認をしてください。

切迫早産で入院中のストレス発散方法

切迫早産で入院した時は安静にすることが最優先ですので、シャワーやトイレにも行けない場合もあります。

ただ、このようなことがストレスになり症状を悪化させてしまうこともあるので、適度にストレスを発散しましょう。

入院中は体を動かしたり無理な姿勢をとったりしなければ、基本的には好きなことをして大丈夫なので読書やゲームに映画鑑賞、生まれてくる赤ちゃんのための編み物などもいいと思います。

入院中に1番大切なのは心穏やかに過ごすこと。

入院と言われ不安になってしまい、ネットで悪い情報ばかり探すよりも赤ちゃんが生まれた後の妄想などをしているほうが楽しいです。

また、退院したらやりたいことや赤ちゃんが生まれたらなにをしてあげたいとかどこに行きたいというのを書いておくのもいいですね。

入院中に便利なもの

マタニティ用のパジャマ、歯ブラシ、ドライヤー、スリッパ…など、一般的に必要とされる入院ものは皆さん用意されていると思いますが、切迫早産で入院した時におすすめの便利グッズをご紹介します。

病院によっては持ち込んではいけない場合もありますので、持ち込みの際は病院で確認してください。

ドライシャンプー

水やお湯を使わないシャンプーで、切迫早産の場合は一般的にシャワーに入れないことが多いです。

夏場は特に汗をかきますので、頭がかゆくなってしまいますし冬場でも乾燥するのでドライシャンプーがあると助かります。

スプレータイプやふき取りタイプなど様々なタイプのドライシャンプーがありますので、見てみてください。

冷えピタなどの保冷グッズ

点滴や薬を投与していると、個人差はありますが副作用で体温が上がってきます。

しかし大部屋の場合は、自由に空調の温度を変えることができないです。

氷枕などは病院でも用意してくれる場合もありますが、頻繁に取り換えてもらうのは心苦しいので、自分で冷えピタなどを用意しておくと便利です。

切迫早産で入院するメリット

長く大変な入院生活でストレスもありますが、嫌なことばかりではなく、意外なメリットもあります。

ネガティブになってしまう方が多いようですが、悪い情報は排除してこれからの楽しみを考えましょう。

入院時に親身になってもらえる

入院していると、先生や看護師とも距離が縮まりますので、出産時にも看護師さんに励ましてもらえると嬉しくなります。

また、出産後でもいろいろと親身になってくれるので、質問やお願いもしやすいですね。

ほぼ毎日内診が受けられる

病院によって異なりますが、入院中であれは先生の診察や内診がありますので、早期に異常を見つける機会も増えることになります。

一般的な妊娠の健診は2週間に1回程度なので入院中は安心していられます。

赤ちゃんに嬉しい健康的な食事

自宅では、ほとんど考えない方が多いと思いますが、栄養バランスのとれた食事が毎日3食食べられます。

塩分や糖分にも配慮されていますので、体重の増加や妊娠高血圧症候群などのトラブルが起こりにくくなります。

いつ退院できるの?

切迫早産の退院時期は妊娠37週目が目安です。

切迫早産とは、妊娠22週以降から37週未満で「早産になりかけている」状態なので、正産期に入る37週目を目標として、安静やお腹の張り止めの点滴もしくは投薬治療を行います。

入院しているということは、早産のリスクが高いので症状が改善された場合は、治療が点滴から飲み薬に代わり、退院して自宅での安静になることもあります。

ただ、状況が改善した場合でも退院後に自宅で安静にできないと医師が判断した場合は妊娠37週目を迎えるまで退院できません。

大幅に症状が改善しない限りは、正産期の37週目までは退院出来ないと考えておいた方がいいでしょう。

退院後の過ごし方

病院の先生の判断ではありますが、入院時の安静により子宮の収縮が収まる等の症状に改善がみられた場合は、退院して自宅での安静に移行することもあります。

しかし、退院しても先生の指示に従い無理をせず安静にすることが必要です。

自宅安静で一番大事なことは「赤ちゃんを守る」ということが重要です。

横になって安静にする時間を増やしたり、無理に体を動かそうとせず、テレビを見たり、本を読んだりして、リラックスすることを心がけましょう。

また、切迫早産と一度診断されたら、決して無理はしないでください。

真面目なママだと無理をしてしまいがちなのですが、家事は想像以上の体力を使うので旦那さんや家族にサポートしてもらいましょう。

買い物や掃除、洗濯などはできるだけ避けて旦那や家族に手伝ってもらうことが重要になります。

退院後から出産まで

切迫早産治療の退院後から出産までの期間は、妊娠週数や状態によって個人差が大きいですが、臨月に入る前に陣痛がきたという方もいれば、出産の予定日を過ぎてもなかなか産まれてこないという方もいます。

リスクや対処法を事前に知っておくことが重要で、旦那さんや家族にも協力してもらうようにしておきましょう。

緊急事態が起きる可能性はありますが、定期的な妊娠の診察で出産までの期間がある程度わかりますので安心してください。

まとめ:切迫早産にならないようにするにはどうしたらいいか?

切迫早産や早産の予防のためには、日頃から無理のない妊娠生活を心がけることが最も重要です。

妊娠初期の流産の場合は染色体異常などの胎児側の問題ですが、切迫早産はママ側の問題であることが多いからです。

できれば立ち仕事は控え、お腹が張ったり、出血があったり、疲れたと思う時はすぐに横になって安静にしましょう。

下半身を冷やさないようにして、重いものを持ち上げたり、中腰での作業、同じ姿勢での長時間作業など、腰に負担をかけることは極力避けると良いですね。

仕事を辞めることができないのなら、早めに妊娠していることを伝え、軽い作業にしてもらったり、勤務時間を短くしてもらったり、周囲の方に協力を得られるような体制にしてもらいましょう。

会社に迷惑をかけるからとって無理をすると、かけがえのない命が危険にさらされます。

ママとお腹の赤ちゃんの体調を優先的に考えて過ごしましょうね。

また、切迫早産は原因によって繰り返す可能性があります。

定期的に病院で診察をしその病院や先生、看護師の指導に必ず従うようにしましょう。

jlb_birth-75 / MammaLoves

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お助けママです(^^) 私は現在、幼稚園で先生をしています!!毎日子ども達と関わり、楽しい日々を過ごすと同時に、考えさせられる毎日でもあります。少しでも役立つ子育ての情報や豆知識をお伝えし、お役に立てればと思いブログを立ち上げました(o^^o)
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