流産という言葉を聞くと、背筋が凍るような思いになりますが、一般的に言われる流産と化学流産は違います。
そして、この化学流産は女性が毎月のように迎える生理とよく似ているのです。
化学流産と生理が似ているため、化学流産に気付かず生理として見過ごしてしまうことも少なくありません。
今回は化学流産と生理の違いについて紹介します。
・化学流産とは
化学流産は受精卵が子宮内膜に着床し妊娠検査薬で陽性が出たにも関わらず、着床が続かず発育が止まってしまう状態のことをいいます。
医学的には着床すると作られる胎嚢が見えた時点で妊娠としてカウントされるので、胎嚢が見える以前に発育が止まっているため妊娠が継続できていないことになります。
つまり、妊娠として扱われないため流産としてもカウントされないのが化学流産です。
・化学流産と生理の違い
化学流産は、その他の自然流産と違いほとんど症状がありません。
生理痛に近い痛みを感じる人もいますが、生理との決定的な違いがないのです。
明確な違いはありませんが、人によっては化学流産と生理の違いを感じることがあるのでご紹介します。
出血
生理はさらさらとした出血があり、経血が流れてくるような感じを経験していると思います。
化学流産の場合は、人によってレバー状のようなドロッとした塊ばかり出てくるので、生理と違うと気付く人もいるかもしれません。
生理でも塊が出てくることもありますが、それよりレバー状のドロッとした塊が出てくるのです。
出血の状態に差が出る理由としては、着床が1度あると妊娠をサポートするために子宮内膜がさらに厚くなるようホルモンが分泌されているので、通常の生理の時より子宮内膜に厚みがある分塊の経血が出てくるというわけです。
体温が下がる
化学流産が起こる少し前に、体が急に冷たくなることがあります。
夏なのに手足が急に冷えたなどと感じる人が多いようです。
これは、妊娠するとホルモンの関係で体温が上がりますが、妊娠が継続しないことで体温が下がるためだと考えられます。
しかし普段から冷え性の人は気づかない場合が多いです。
痛み
個人差はありますが、生理痛をさらにひどくしたような下腹部が重くなるような痛みを感じる人がいます。
痛みがなければいつもと同じように動くことができるので、痛みだけでは化学流産と判断することが難しいです。
出血が起こる日
生理周期が毎月決まっている人であれば、少し生理が遅れてきたように感じると思います。
これは受精卵が着床することで、次の生理や排卵が起こるのをストップしています。
そのため、いつもより生理が少し遅れてくることがあります。
しかし生理はストレスや環境によって遅れることがよくあるので、基礎体温を付け生理予定日を把握している人以外は生理が遅れただけでは判断が難しいです。
・化学流産は繰り返す心配はない
人間は受精しやすい生き物ですが、その反面着床しにくいという特徴を持ち合わせています。
化学流産は気づかなくてもよい流産に気付いてしまっただけなので、1度や2度経験したからといって体に異常があるわけではありません。
病院にいっても、特別処置はされず様子を見守ることが多いです。
それでも何度も繰り返すようなら、不育症などの検査をすることになると思います。
ほとんどの場合は体に異常があるわけではありませんので、受精した事実は妊娠に1歩近付いた証拠です。
落ち込まず、次の妊娠に前向きに進んでいってくださいね。
3 / cimmy.redmond
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