化学流産の原因と症状とは?通常の生理との違いはあるの?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

スポンサードリンク



Hangover

妊娠初期は赤ちゃんができた喜びがあると同時に、赤ちゃんが無事に育っているか心配になるものです。

流産の多くは胎児が原因であることが多いのですが、中には早めに対処して防げる流産もあります。

流産の中に化学流産と言って、受精卵が子宮内膜に長く着床せずに妊娠が終わってしまう流産があり、妊娠検査薬では陽性反応を示しますが数日後に生理が始まります。

母子手帳や産婦人科の問診票に流産の回数としてカウントされないほど、超初期に起こるのが化学流産なのです。

今回は化学流産の原因や症状について詳しく紹介します。

・化学流産の正式な表現

一般的に化学流産と言われていますが、正しい表現としては「生化学的妊娠」です。

英語ではBiochemical pregnancy(バイオケミカル・プレグナシー)、もしくはChemical pregnancy(ケミカル・プレグナシー)、つまり生化学的妊娠と呼ばれることが多く、化学流産は「生化学妊娠が終わってしまった」という表現をします。

生化学妊娠は血液検査や尿検査で陽性反応が出るものの胎嚢が確認できない状態で、臨床的妊娠とはエコー検査により胎嚢が確認できることです。

妊娠しているかどうかを確認するためには、最初に病院で血液検査を受けるか、自宅で妊娠検査薬を使って陽性を確認しますよね。

この段階で陽性反応があっても血液検査や妊娠検査薬による化学反応でわかった生化学的妊娠ということであり、臨床的妊娠には至っていない状態ということです。

・化学流産が起こる原因

そもそも妊娠(臨床的妊娠)とは、受精卵が子宮内膜に着床し胎嚢ができることで妊娠としてカウントされます。

その後心拍が確認できると正式に妊娠成立となり、母子手帳をもらったり補助券で妊婦検診が受けられるようになります。

胎嚢や心拍が確認されたあとに流産してしまうと原因が何であれ、医学的にも流産として扱われるので早期流産となります。

一方で化学流産は、まだ胎嚢や心拍すら見えていない状態で妊娠を知り、その後流産に至ってしまうものです。

詳しく説明すると、受精卵が子宮内膜に着床するということは妊娠にスタート地点に立っているということで、それによりhcgホルモンという妊娠時のみに分泌されるホルモンが分泌され始めます。

この時、いち早く妊娠に気づきたい気持ちから妊娠検査薬を決められた期日より前に使うフライング検査をしてしまうことがありますね。

妊娠検査薬はhcgホルモンに反応して結果がでるので、着床が起こっていると陽性反応を示すことがあります。

妊娠に気付いたのは良いのですが、胎嚢ができるまで着床が続かないと化学流産となってしまいます。

化学流産と名付けられているのはこのためで、妊娠検査薬による化学反応で妊娠がわかったものの流産のように胎児が育っていないので化学流産と呼ばれているのです。

フライング検査をしていなければ妊娠(着床)に気づくことなく、通常の生理として過ごしていたかもしれません。

・化学流産を避けるための妊娠検査薬の使い方

妊娠検査薬を正しく使用するために知っておいてほしいことは、排卵日から14日後というのは生理予定日を指すということです。

生理周期が人によって28日や30日だと思いますが、排卵日から14日で生理がくるというのは誰でも同じなので覚えておきましょう。

ちなみに、排卵日の1週間前後で受精卵が子宮内膜に着床します。

着床する時期に合わせて妊娠検査薬を使っても正確な結果を示すことができず、フライング検査となり化学流産となってしまう可能性があるのです。

なぜなら妊娠検査薬は、受精卵が着床すると分泌され始めるhcgホルモンの濃度を計測して妊娠の有無を調べるからです。

hcgホルモンは着床してすぐは分泌量が少なく、受精卵が着床していれば排卵日から10日前後には濃度が上昇し始め、排卵日から12日後には25mlU/mL、排卵日から14日後には50mlU/mL以上に達します。

しかしhcgホルモン濃度は50mlU/mLに達するまで個人差が大きく、必ずしも排卵日から14日後に達しているとは限りません。

一般に市販されている妊娠検査薬は50mlU/mL以上に反応するものが多いのですが、確実に妊娠の有無を判定するためには排卵日から14日後ではなく、そ1週間後、つまり生理予定日より1週間後に検査をすると正確な検査結果を得ることができます。

もしいち早く検査結果を知りたい場合は、hcgホルモン濃度が25mlU/mLで反応する早期妊娠検査薬を使うべきです。

早期妊娠検査薬は生理2日から3日前から試すことができます。

生理予定日から1週間後というのは胎嚢ができたあとの時期なので、化学流産を避けるためには着床から数日経ちhcgホルモンの分泌量が多い時期に検査をした方が良いということですね。

フライングで検査をすると、今後着床が続くかどうかわからないので化学流産に気づいてしまうことにもなりかねません。

妊娠が確定しない時期とはいえ、「流産」を受け止めるのは大きな負担がかかります。

時期を守って検査するようにしましょう。

・化学流産による症状

化学流産は流産という名前がついていますが、一般的な流産のような腹痛やだるさがありません。

しかし化学流産になると普段の生理より腹痛が強いことが多いようです。

症状には個人差がありますが、厚くなった子宮内膜が剥がれるので生理痛が重かったり、腰痛がひどくなり、子宮や下腹部が痛みます。

今まであった妊娠初期症状がなくなるので、化学流産に気付くこともありますね。

例えば胃のムカつきや、頭痛、微熱がなくなったり、吐き気や食欲不振が治まったり、敏感になっていた嗅覚が元に戻るなど体調不良がなくなります。

妊娠を維持するために分泌されていた黄体ホルモンの働きが弱まることで、基礎体温が高温期から低温期に移行するので体が冷えているように感じることもあります。

通常の生理と同じほぼ症状ですが、化学流産の方がいつもより重いと感じたりすることが多いようですね。

・化学流産の出血量はどれくらい?

妊娠するために子宮内膜がフカフカの状態になっているので、化学流産が起きると通常の生理と出血の仕方が異なります。

通常の生理は基本的にサラサラした出血で、流れてくるような感覚がありますよね。

着床があると妊娠を維持しようとホルモンが分泌されているため子宮内膜に厚みがあることで、化学流産が起きると塊の出血が排出されます。

また、生理が少し遅れてきて、通常の出血と一緒に受精卵が体外へ排出されるので量が多くなります。

ドロっとしていて、人によってはレバー状の塊や親指の先くらいの量の白い塊が出るのも化学流産の特徴とも言えます。

・化学流産の出血が起きる期間

化学流産の出血が起きる時期は早い人で生理予定日の1週間前という人もいますが、多くは生理予定日より1週間から2週間後の場合が多いです。

受精卵が着床することで次の生理や排卵がストップしている状態なので、生理予定日より化学流産が起きた時の方が遅れてくることが多くなります。

子宮内膜が厚くなっている分、化学流産の出血が始まるといつもの生理よりは長い期間出血する可能性も大きくなりますね。

しかし生理はストレスや疲れになどに左右され予定日が正確にわからないことも多いので、妊娠検査薬のフライング使用がなければちょっと遅れてきた生理として過ごしていたかもしれません。

・化学流産でも出血なし?

妊娠検査薬での反応が薄く、何度やっても濃くならず薄くなる一方であれば化学流産を疑うかもしれません。

化学流産=生理なので、出血があれば化学流産の可能性が高くなります。

個人差はありますが人によっては化学流産は通常の生理よりも重く、期間も長いことが多いようです。

もし出血がない場合や、2日から3日極少量の出血をしただけであれば化学流産ではなく妊娠が継続しているかも知れません。

生理がくる時は基礎体温がガクッと下がりますので、下がっているようであれば化学流産の可能性があり数日後に出血があると思います。

・化学流産の心配があるのはいつまで?

化学流産の可能性があるのは、妊娠5週目までという考え方が一般的です。

生理5週目とは生理予定日の1週間後にあたります。

受精卵は着床するまでに1週間程度の時間を要し、また胎嚢が出き始めるのが妊娠5週目頃なので、化学流産の心配がなくなるのはこの頃というわけです。

妊娠6週目になると、着床できずに起こる化学流産の可能性がグンと低くなりますよ。

エコー検査で胎嚢が確認できれば、化学流産は起こらず医学的に妊娠したということになりますね。

・化学流産の確立は15%

化学流産のほとんどが受精卵の染色体異常で、母体側に原因がないため防ぐことはできません。

流産全体の80%が染色体異常で起こり、流産の時期が初期であればあるほど受精卵の染色体異常が原因です。

染色体異常は防ぐことができず、年齢因子に関係なく健康な男女においても、受精する卵子の25%、精子の10%が染色体異常で、受精する時に約8%の染色体異常が発生するので、受精卵の約40%で染色体異常が見られることになります。

40%の内15%は着床すらできずに生理がきますので妊娠検査薬は反応せず、受精したことに気付くこともありません。

残りの25%の内の15%が着床しますが胎のうが見えるまで発育しないのが化学流産です。

後の10%は着床しますが出産前に受精卵の発育が止まり、流産や子宮内胎児死亡となります。

受精卵の染色体異常で産まれてくる赤ちゃんは0.6%と言われています。

・化学流産は繰り返すのか

稽留流産や完全流産などの流産は、子宮内に受精卵が着床して胎嚢ができたのち流産してしまうため、子宮内に残っている微量の細胞や組織を体外へ出す必要があるので、生理を1回以上見送ってから妊活をするように医師から指示があります。

しかし化学流産は、胎嚢ができる前に成長が止まってしまい通常の生理と一緒に体外へ排出されるため、生理を見送る必要はなくすぐに妊活することができます。

ただ、化学流産を繰り返すのではないかと心配になりますよね。

稽留流産や完全流産などの流産を3回以上繰り返すと習慣流産といい、何かしらの原因があるため検査をして調べる必要があります。

一方で化学流産は妊娠検査薬をフライングで使うことにより妊娠に気づいてしまっているだけなので、知らないうちに化学流産している女性は数え切れなのが現状です。

そのため、化学流産を繰り返すかどうかというデータをはっきり示すのは難しいといえるでしょう。

また、化学流産が起きるのは受精卵の染色体異常がほとんどと言われており、妊娠が確定する前の段階で着床を続けることができない受精卵だったということなので、化学流産を繰り返したとしても赤ちゃんが育たない不育症というわけではありません。

化学流産を特に気にすることなく次の妊娠へ向けて妊活に取り組んで良いのですが、何度も繰り返して化学流産が起こる原因をあえてあげるとしたら、着床しにくい体質なのかもしれません。

極稀に化学流産の原因が母体側にあることがありますので、化学流産を何度も何度も繰り返すようであれば病院を受診してみると良いと思います。

もう化学流産せずに妊娠に繋げたいという気持ちが強いなら、着床前診断をして流産率を下げることが可能です。

体外受精の方法で行い、複数の受精卵の中から特定の染色体、遺伝子の異常を検査し正常な受精卵だけを子宮に戻すことで、妊娠の可能性が高くなります。

何度も化学流産を繰り返して精神的なダメージが大きいようであれば、着床前診断は妊娠に繋げる有効な方法の1つだと言えるでしょう。

・化学流産しにくい体作り

化学流産の多くは受精卵の染色体異常であり防ぐことができませんが、1度化学流産をしてしまうと精神的に落ち込みますし何か体に問題があるのではと思うかもしれません。

しかしどう頑張っても染色体異常を防ぐことはできませんので、1度受精し着床したという事実を受け止め命を授かる準備ができていると前向き考えましょう。

落ち込むことよりも、染色体異常がなく受精した受精卵がしっかりと着床するような体づくりをしていく方が良いですね。

1.ストレスを溜めない

女性は仕事や家事、人間関係でストレスを感じやすいので、ストレスが原因で女性ホルモンの分泌を妨げ生理不順や生殖機能の低下を引き起こしてしまいます。

その結果着床するのに十分な厚みの子宮内膜ができず、着床を妨げたり続かずに化学流産になってしまうことがあります。

自分に合ったストレス発散方法を見つけ、定期的に解消するようにしましょう。

2.栄養バランスを考えた食事

人間の体が正常に機能するためには、バランスの取れた食事がとても大切です。

子宮や卵子は体が酸化することで質が低下してしまいますので、3食しっかりと食べいつもの食事に果物を摂り入れるなど、出来る範囲で食生活を整えましょう。

特に子宮内膜をフカフカにしたり着床を助ける、葉酸の摂取がおすすめです。

葉酸は食物から摂り入れても十分な摂取量が確保できないため、サプリでの摂取を厚生労働省も推奨しています。

子宮内膜を厚くし着床を助けるということは化学流産しずらい体質になりますし、胎児の成長にも必要な栄養素なので積極的に摂取するようにしましょう。

3.適度な運動

立ち仕事や座ったままのデスクワーク、車での移動ばかりで歩くことがない女性は、運動不足になりがちです。

子宮や卵巣のある骨盤内の血行が悪くなり、着床しにくい体質になっているかもしれません。

子宮や卵巣にたっぷりと血液が巡っているということは、胎児の成長に必要な血液が十分行き渡り着床や成長を助け、化学流産を予防することになります。

卵巣や子宮の機能を高めるためには、適度な運動を取り入れることが大切です。

一駅分あるいたり、入浴後にストレッチをするなど、自分で毎日できる運動を継続できると良いですね。

4.冷え防止

着床しにくい体質の人の多くは、体が冷えていることが原因となります。

子宮内膜を形成し妊娠を司る卵巣や子宮は、体の器官の中でも特に冷えに弱い部分です。

冷えることで血行が悪くなり、卵巣の機能が低下してしまいます。

服装を気をつけたり、湯船にしっかりと浸かったり、体が温まる食事メニューを考えたりして体が冷えないように工夫し、化学流産が起こりにくい体質を目指しましょう。

5.適正体重のキープ

無理なダイエットをしたり細すぎると生理不順を引き起こしますし、太り過ぎると体重にあったホルモンの分泌が追いつかずホルモンバランスが崩れてしまいます。

その結果、気づかないうちに化学流産しやすい体質にしてしまっているかもしれません。

自分にあった適正体重を知りキープできるよう心掛けましょう。

6.禁煙する

たばこは卵子の老化を加速させる作用があります。

化学流産しないためには、卵子が元気な状態でいる必要がありますね。

卵子の老化が進むと不妊だけでなく、化学流産だけではなくその他の流産のリスクも高まりますので、妊娠を希望しているのであれば思い切って禁煙しましょう。

化学流産しても前向きに

化学流産は出血が起き、受精卵が血と一緒に体外へ排出されますので、通常の生理より重く長いという特徴がありました。

化学流産はフライング検査で気づいてしまう流産ですが、受精後の過ごし方や行動によって化学流産してしまうわけではありません。

自分の行動のせいではありませんので、化学流産が起きてしまっても自分を責めないようにしましょうね。

命がなくなってしまったことは非常に悲しいことですが、化学流産したということは卵子と精子がしっかりと受精し、1度は着床したという事実はありますのであまり落ち込まないようにしましょう。

精神的に落ち込んでしまう方が次の妊娠がしづらくなりますので、今までより少しだけ自分の体に気を配り化学流産しにくい体作りをして、次の妊娠に備えましょうね。

Hangover / mislav-m

こんな記事も読まれています

The following two tabs change content below.
お助けママです(^^) 私は現在、幼稚園で先生をしています!!毎日子ども達と関わり、楽しい日々を過ごすと同時に、考えさせられる毎日でもあります。少しでも役立つ子育ての情報や豆知識をお伝えし、お役に立てればと思いブログを立ち上げました(o^^o)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。