羊水過少症と言って、胎児を包む羊水が極端に減ってしまう病気があります。
通常妊娠後期には500mlから700mlある羊水が100ml以下になった時、「羊水過少症」と診断されます。
胎児は羊水を飲みそれを排泄することによって呼吸の練習をしているのですが、飲む量と排泄される量のバランスが崩れてしまうと、胎児はとても危険です。
今回は羊水過少症の治療法や出産時の影響について紹介します。
・羊水過少症の治療法
基本的に安静にすることが第一です。
胎児の先天的な異常があり生まれてきても亡くなってしまったり障がいが残ることもありますが、無事に産まれることもあるので医師と相談して治療を進めて行きます。
羊水過少症と診断されると胎児の健康状態を配慮して、分娩の時期と方法を決めます。
帝王切開になることが多いですが、経過を観察して通常分娩したママも多くいます。
早い時期に羊水過少症と診断された場合胎児の先天的な異常を疑い、胎児手術する場合があります。
妊娠初期から妊娠中期
症状によって入院することがありますが、基本的は自宅安静です。
状態によって仕事は休まなければならないかもしれません。
羊水過少の原因が臍帯の血流が悪くなっていることであれば、寝る時は横向きで水分補給を沢山するように指示があります。
妊娠後期
胎児の状態が良くない可能性があるので入院して様子を見ることが多いです。
胎児の体や臍帯の圧迫を防ぎ、検査や出産をスムーズに行うため子宮から人工羊水を注入することがあります。
胎児の状態に応じて、正産期前でも緊急分娩や帝王切開を行うことがあります。
・羊水過少症になった時の胎児への影響
羊水が少ないということは、胎児を守るクッションが少なくなり胎児をしっかりと守ることができず、正常に成長できなくなります。
子宮壁や臍帯によって圧迫されたり、外部からの衝撃にも弱くなるので奇形や仮死のリスクが高まります。
胎児は羊水を飲み排泄することで肺の成長を促し呼吸の練習をしています。
肺の機能がうまく成長しないということは、肺呼吸が難しくなるので生後生きていけるか大きく左右します。
羊水が少なめと診断されて不安になりますが、羊水の量には個人差があるので医師としっかり今後の生活について相談し、不安を取り除けるよう何度も説明を受けたりして、ゆったりとした気持ちで過ごせると良いですね。
Ecografía / Daquella manera
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