妊娠、出産、育児をするママの心と体には様々な変化が訪れます。目には見えにくい心の健康にもしっかりと目を向ける必要があるのです。
ママの体を大切にすることが、赤ちゃんの健やかな成長にもつながっていきます。今回は産前産後の変化について紹介します。
・産前産後の変化
妊娠中はおなかの中で成長する赤ちゃんを守り出産に適応するために、出産後は赤ちゃんを元気に育てるために、女性の体は色々な変化を経験します。もちろん環境も変化するので体と環境の両方の影響を受けて、心も揺れやすくなる時期なのです。
こうした変化は自分では意外と気づきにくいものです。赤ちゃんのことで頭がいっぱいになる時期ですが、ママ自身の心や体のことも十分に気にかけて欲しいです。ママが健康でいてこそ、家族の健康が守られます。
産前産後の変化として、ホルモンの分泌の急激な変化があります。産前産後は女性ホルモンのバランスが大きく代わります。母乳が出るようになったり、産前の体に戻したりするホルモンが働きますが、この変化に心と体がついていけないと、不調を感じてしまうのです。
また、出産後は生活リズムが赤ちゃん中心になります。どうしても睡眠不足になりますし、慣れないお世話やはじめての経験がたくさんあります。楽しい半面、疲れが溜まってしまうこともあるので頑張りすぎないことが大切です。
ママは小さくて無防備な我が子を守るためにピリピリしたり感情的になったり、知らず知らずのうちに緊張を感じています。それは母親としての愛情や自覚の表れです。悪い変化ではありませんので、ありのままを受け止めたいですね。
・心の負担を軽くするために
ストレスの感じ方には個人差があります。全てを1人で抱え込もうとせず、周りの人に上手に頼りましょう。
産後の変化に揺れるママの心の健康には、家族の理解や相談相手の存在が重要ですから、話を聞いてくれる相手を見つけましょう。時間や気持ちに余裕がある産前から、産後の生活をイメージして育児書を読んだりするのも大切です。知らないことだらけですが、少し知っていると気持ちが楽になり育児に取り組めるかもしれません。
ひとりで悩まないためにも各自治体には様々な育児支援サービスがあります。そのような機関を積極的に活用してくださいね。
・マタニティブルーズとは
産後、気持ちの揺れが激しくなることをマタニティブルーズといいます。産後のさまざまな変化が影響して情緒が不安定になっている状態で、決して珍しいことではありません。
約20%から40%に人がかかるといわれており、出産後2日から3日で現れ、多くの場合数週間から1ヶ月くらいで自然に消えていきます。わけもなく泣いてしまったり、気分が沈みやすく鳴る、感情の起伏が激しい、食欲が低下する、または食べすぎてします、集中力がなくなるなどといった状態です。
マタニティブルーズはホルモンバランスが妊娠前に戻っていき、赤ちゃんのお世話や新しい生活、環境に慣れていくうちに自然に解消されていくものです。周囲の人にも理解してもらい、あまり気にせず過ごしましょう。
可能なら少しまとまった睡眠が取れるように協力してもらい、リラックスする時間を作りましょう。周りの人の理解や協力が大切ですので、絶対にひとりで頑張らないようにしましょう。
・産後うつとは
マタニティブルーズが一時的なものであるのに対して、産後うつは長引いたり症状が深刻になる心の病気です。治療法があり、早期に発見すれば改善も早くなるので、不安定な状態からなかなか抜け出せない時はクリニックなどで相談してみましょう。
以下のチェック項目で確認してみましょう。ただし、うつ病の診断は専門機関でしかできません。当てはまる項目が多い場合でもうつ病とは限りませんよ。
- 子どもがかわいく思えない
- 育児に自信がもてない
- 子どものお世話が全くできない
- 表情がなくなってきた
- 疲労感が強く活動する気力がない
- ささいなことにイライラする
- この先に待つ楽しいことが考えられない
- 心配や不安で頭がいっぱいになる
これらは、産後うつの症状として現れやすい様子です。自分では判断が難しいこともあるので、パパや家族から見てどうかを聞いてみるのも良いですね。
産後うつは真面目な頑張り屋さんのママがなりやすい傾向にあります。今の自分の頑張りを認めてあげることが大切ですよ。
Happy Baby / rabble
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