近頃はテレビやゲーム、インターネットが広く浸透し、生活スタイルが変化したことで読書への関心が薄くなってきているのはないでしょうか。
小さなうちから読書が習慣付いていないことで、読書が嫌いな子どもも多くいるようですね。
読書をすると集中する時間ができるため集中力があがったり、学習能力があがったり、語彙が豊富になり文章能力も豊かになる効果があります。
今回は子どもが読書をすることで得られる効果や、その必要性について紹介します。
・子どもの読書離れは本当?
子どもでも携帯やタブレットを使いこなす時代で、ゲームやインターネットに夢中になり読書離れが進んでいるように思いますが実際のところは違います。
全国学校図書館協議会と毎日新聞が協力して、全国の小学生、中学生、高校生の児童生徒の読書状況を調べたグラフがあります。
これを見ると、2000年にはいってから小学生や中学生の読書量が増え、高校生は若干伸びていますが今のところ大きな変化はなさそうであることがわかります。
1ヶ月間に1冊も本を読まいない不読者数も、小学生、中学生、高校生の全てで2000年から減少傾向にあることがわかると思います。
このグラフを見ると、小学生と中学生では読書離れが進んでるとは言い難い結果になりました。
高校生は本を読む冊数がやや少なく不読者数も高いですが、全体的に見ると児童、生徒の本を読む割合は増加しているようです。
学校が読書する子どもを増加させている
小学生や中学生の読書率があがったのは、学校が関係しています。
2003年4月から学校に司書教諭がいることが義務化され、子どもたちが本に興味を持てるよう取り組みを行っています。
また、子どもたち自身が疑問に思ったことを調べながら学習するカリキュラムが組まれるようになり、本を使って調べたり現地調査や、実験、観察をして結果をまとめ発表する学習があることで、本に触れる機会が増えたようです。
このほかに朝読書といって、朝決まった時間にクラス皆で読書をする時間を設けている学校もあります。
子ども達が持ってきた本や学校にある本を、ただ読むだけの時間を10分位毎日繰り返すことで読書の習慣が身についているようです。
学校が工夫した結果、読書率が上がっていると言っても良さそうですね。
・読書をすると得られる効果
1.集中力・想像力・記憶力・考える力が育つ
物語を読んでいく上で、本の中の世界に集中し次の展開を想像しながら読んでいくことで、自然と集中力が高くなり想像力が豊かになっていきます。
次のページを想像したり、今後の展開を想像するために物語を覚えると思いますが、それが脳を刺激して記憶力がアップします。
そして、記憶し想像することが子どもたちの考える力につながっていきます。
2.語彙力が豊富になる・文章が上手に書けるようになる
本は作者によって意味は同じでも表現の仕方がさまざまで、たくさんの言葉に触れることができるため語彙力が増えていきます。
また、綺麗な言葉や文章を読むことで文章を書く力が身につき、読めなかった漢字が読めるようになったりと基礎的な学習能力が向上します。
3.成功や失敗を学べる
本の中で成功したり失敗することを読むと、自分の実体験と結びつけて考えられるようになります。
本を通してさまざまな成功や失敗を知り、子どもの経験値となります。
4.他人の考えや気持ちが分かるようになる
本に出てくる登場人物の気持ちを読むことで自分と当てはめて考えたり、こんな考え方する人もいるのか、ということに気付きます。
自己中心的な考え方ではなく、相手の気持ちを考えられるようになります。
5.ストレス解消になる
わずか6分の読書をするだけで、3分の2のストレスが解消されるそうです。
音楽鑑賞や散歩よりもストレスが軽減されることから、キレやすい子どもへの対策にもなりそうです。
・本や絵本の選び方
読書は読み聞かせでも良く、幼児や乳児にはママたちが読んであげると良いですね。
本や絵本を選ぶ時は、文章がわかりやすかったり、リズムが良かったり、話の筋がわかりやすいと子どもに伝わりやすく、終わった時に心に残りやすいものです。
絵が綺麗な本も子どもは大好きですね。
読んであげたあとは、「この本おもしろかったね」「絵がきれいだったね」など感想をプラスしてあげると、子どもは本に興味を持ち本の世界に入っていくことができます。
子どもがもう1度「これ読んで」とリクエストしてくれるような本や絵本を選んであげたいですね。
・読書は成績アップに繋がる
本や絵本は表現力が高まり、独創性や想像力が高まりますが、1日2日で効果が得られるのではなく、毎日読むことが大切です。
1日1冊の絵本の読み聞かせや、毎日の読書が習慣になることで学力の基礎である文書力が向上していき、成績アップに繋がります。
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