子どもの睡眠は成長にとって非常に大切な役割を果たします。
深い睡眠を取っていると子どもの成長に必要な成長ホルモンが多く分泌され、脳の疲労や肉体の損傷を修復したり、健康を維持するために睡眠を取ることは大切です。
特に成長期である乳幼児の子どもにとって睡眠は成長のための3大要素の1つと言われており、心身の発達に関わる重要な時間です。
・深い眠りが成長ホルモンを分泌させる
成長ホルモンは眠りについてから約2時間位までの間で大量に分泌され、この時間が1番深い眠りについていると言われています。
生活習慣が乱れ睡眠が浅くなってしまうと成長ホルモンは分泌されにくくなってしまいます。
成長ホルモンを大量に分泌する為には、規則正しい睡眠を確保し、質の良い睡眠をとる必要があります。
・子どもにとって必要な睡眠時間
今現在、日本の子どもたちはテレビやゲーム、習い事などで睡眠時間が削られている傾向にあり、睡眠時間が不足すると、成長ホルモンの分泌が減少することにつながります。
では、一体どれくらいの睡眠時間が必要なのでしょうか。
0歳から1歳
産まれて間もない新生児や乳児の場合は、まだ体内時計が出来上がっていませんので昼夜関係なくどんな場所でも寝ることができます。
新生児の時は18時間の睡眠が1日に必要で、多い子は20時間から22時間寝ています。
3ヶ月頃からは体内時計が合い始め1日のリズムが出来上がってくる子もいますが、1日の睡眠は17時間くらいです。
朝の太陽の光を浴びさせ夜は暗くすると言う昼夜の区別を付けてあげることで、体で1日のリズムを作れるようなります。
1歳から3歳
1歳から3歳児は大人と同じような「朝起きて夜寝る」というリズムを作る大切時期になりますので、たっぷり睡眠をとることが必要です。
メラトニンという暗くなったら分泌され、1日のリズムを整えてくれるホルモンがあります。
メラトニンはこの時期に一生のうちで1番活発に分泌されるため、12時間から14時間の睡眠が必要です。
4歳から6歳
この年齢は保育園や幼稚園に通う場合がほとんどで、お昼寝は1〜2時間程度すると思いますがお昼寝をしすぎると夜の寝付きが悪くなります。
10時間から13時間の睡眠が必要になるこの時期ですが、お風呂に入って、歯磨きをして、トイレに行って寝るという就寝までの決まったルーティーンを身に付けておくことが大切です。
寝る前にお菓子を食べたりゲームをするという変な習慣が身に付かないように気をつけてあげてください。
6歳から12歳
この年齢は小学校に入り集団生活が基本となる時期になり、習い事や塾通いで生活リズムが子どもによって大きな差が生じます。
体の成長が大きい時期のため10時間から11時間の睡眠をとる必要がありますが、現代の子ども達は塾や習い事のほか、ゲームやテレビといった楽しみが多く生活スタイルが夜型になる傾向があり、睡眠不足になりやすいと言われています。
睡眠不足は体の成長を妨げるだけでなく、学習能力や意欲、記憶力が低下するといった脳の働きにも影響を与えます。
感情の抑制にも影響を及ぼすと考えられているので、十分な睡眠が取れるよう良い生活習慣を身に付けさせましょう。
13歳から18歳
この年齢は第二次成長期を迎え思春期真っ只中で、身長が急激に伸びたり体型も大人に近くなり様々な変化が起きる時期です。
第二次成長期にあった体作りをするために8.5時間から9.5時間の十分な睡眠が必要です。
生活スタイルが今までより多様化し不規則になりがちですが、心身ともに大きく成長するためには規則正しい生活を送りましょう。
・規則正しい生活を
地球は24時間で1周しますが、人間が持っている体内時計は約25時間で1周するようになっていて、ここに1時間の差が生まれます。
これを調節するのが、朝日の力です。
朝起きたら太陽の光を浴び、日中はしっかりと体を動かし、夜は早めに就寝すると言うメリハリのある生活をすると、睡眠の質が高まりしっかりと成長ホルモンが分泌されます。
・寝る直前に気をつけること
寝る直前に食事をすると食べたものが消化しきれないまま寝ることになり、眠りが浅くなって成長ホルモンがしっかりと分泌されない原因となりますので、夕食は就寝の2時間前までに終わらせておきましょう。
人は寝る直前から深部体温(身体の内側の温度)が下がっていくようになっていますが、寝る直前に熱いお湯に入ると寝付きが悪くなります。
深部体温が下がっていくタイミングで布団に入ると深い眠りに付くことができるので、寝る15分から30分前ぐらいにぬるめのお湯にじっくりと入り汗ばむ位に体を温めるとちょうど良いです。
・質の良い睡眠を取るための環境づくり
メラトニンは暗くなると分泌されるホルモンで、1日リズムを整える作用を持ち、成長段階の子どもの「性成熟を抑制する作用」を持っています。
メラトニンの分泌は思春期の訪れに深く関係していて、思春期の訪れが遅い子と早い子を比べると、遅い子の方が最終身長が高くなる傾向にあります。
身長伸ばすためにはメラトニンがしっかりと分泌されるように睡眠をたっぷり取る必要があります。
ゲームやパソコン等の光の刺激は視神経に影響を与え、メラトニンの分泌を妨げます。できるだけ暗いところで睡眠を取れるように環境を作ってあげましょう。
Baby sleeping POV / robscomputer
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