暑い季節はもちろんのこと、寒い季節にも赤ちゃんの肌にはあせもができてしまいます。
服の着せすぎや、暖房によって汗をかき、正しく処理できないとあせもの原因になってしまうのです。
あせもは赤ちゃんにとって、とても不快なものです。
正しいケア方法を知って、赤ちゃんの肌を守ってあげたいですね。
・赤ちゃんがあせもになりやすい理由
赤ちゃんが気持ちよさそうに寝ているのを見ると、汗ビッショリになっていて驚いたことはありませんか?
赤ちゃんは新陳代謝が活発で、大人の約3倍も汗をかくと言われています。
大人と同様に200から250汗腺があり、体が小さい分密集してあるため汗をかきやすい状態なのです。
また、体温調節がうまくできないので、体温が上昇すると汗をかくことで調節しようとするため、大人の3倍も汗をかくのです。
さらに、汗腺が未熟なので分泌された汗が汗腺の出口(汗孔)に詰まりやすく、不衛生な状態です。
それに加え、赤ちゃんの肌は薄くとてもデリケートです。
肌本来の保湿成分であるセラミドが不足しがちで、肌の外部刺激から守るバリア機能が未熟なので、汗が肌表面や汗孔に長時間溜まると、常在菌である表皮ブドウ球菌が増殖し、それに対する炎症としてあせもができるのです。
赤ちゃんにとっては自分の汗さえ刺激になってしまうため、肌荒れが悪化しやすくあせもになってしまいます。
・あせもはどこにできる?
汗をかいて蒸発しにくい環境で放っておくと、汗管が詰まってあせもができます。
背中やお腹、腰、胸、額、首、脇の下、足の付根、肘や膝の内側などにできやすいです。
赤く広がるイメージがありますが、そういう症状のないあせももあるのです。
- 紅色汗疹…赤くなるあせもは紅色汗疹といい、汗孔がふさがっているため汗管の中を通る汗が途中で溜まってしまい炎症を起こします。
- 水晶様汗疹…皮膚が赤くならず水疱がたくさんできるあせもを水晶様汗疹といい、皮膚の表面に近い場所で肌内部に溜まる症状です。かゆみがなく治療を行わなくても数日中に消えるのが特徴です。
- 深在性汗疹…汗が紅色汗疹よりもさらに内部に溜まっている場合を深在性汗疹といい、これは熱帯地域に多く発生し、日本では発生数は少ない種類です。
汗をかいた状態で長時間蒸れるとあせもができやすいので、こまめにチェックし汗を拭き取るようにしましょう。
・あせもを予防する対策
おむつによる蒸れ
お尻にできるあせもは、おむつの影響があります。
赤ちゃんは1日に何度もおしっこやうんちをしますから、すぐにおむつは濡れた状態になります。
通気性がよく肌に優しいおむつとはいえ、肌が蒸れやすい状況であることは確かです。
おむつはこまめに交換してあげることが大切です。
また、サイズがあっていないとお腹のギャザーで締め付けられて、お腹や腰回りもあせもができやすくなります。
サイズがあっているかを確認し、あせもがひどい時はベビーパウダーなどでさらさらの肌にしてから新しいおむつに変えてあげましょうね。
衣服の調節
あせもができる要因には服の着せすぎや季節にあっていないことも考えられます。
気温に合わない厚手の生地の服を着ていたり、寒い日に何枚も重ねて着せると、中が蒸れて汗をたくさんかいてしまいます。
服は、新生児の頃は大人より1枚多め、3ヶ月までは大人と同じ、それ以降は大人より1枚少ないのが目安です。
枚数の調節が難しければ、素材を薄めにして工夫してみましょう。
あせもを防ぐには、汗をかかないように工夫してあげる必要があるです。
室温を適温に保つ
夏はどうしても汗をかいてしまうことが多いですが、室内の温度を適温に保つことが大切です。
夏は26℃から28℃、冬が18℃から23℃が適温です。
真夏はエアコンをうまく使い、寒い日は暖房を強くしすぎないで適温に保ちましょう。
布団をかけすぎない
寝ている赤ちゃんを抱っこすると背中に汗をかいていることがよくありますね。
赤ちゃんが寝る時は、大人のようにたくさんかけて寝かせる必要はありません。
タオルがはだけていたり、寝相が悪い時は寝ている環境が快適ではない可能性があります。
真夏はタオルもいらないくらい赤ちゃんは汗をかきますし、冬場は軽めの掛け布団1枚で十分です。
時々汗をかいていないかチェックをしてあげましょうね。
ベビーパウダーをつけすぎない
赤ちゃんの肌を清潔に保とうと、クリームやベビーパウダーをつけすぎてしまうと、汗腺をふさいでしまうことになりあせもの原因になります。
体を清潔にして水分をしっかり乾かしてから、薄く塗ってあげるようにしましょうね。
・汗疹の対処法
半袖や長袖で脇や腕の汗を吸収してくれる素材の服を着せることが大切です。
汗を吸収する範囲が狭いノースリーブはあせもの原因になりますので注意が必要です。
汗をかいていたら放置せず、汗を吸い取り、こまめに新しい服に着替えさせてあげると良いですね。
シャワーを浴びる時間があれば、汗を流してあげたほうがあせもを防ぐことができます。
夏場であれば1日に何度もシャワーを浴びても大丈夫です。
ただし、肌を乾燥させたり敏感にさせる恐れがあるため、基本はぬるま湯のシャワーで汗を流し、1日1回はたっぷりの泡と手でこすらず優しく洗ってあげましょう。
肌本来の潤い成分であるセラミドを守りながら洗える石鹸がオススメです。
シャワーを浴びたらあせもを防ぐ成分が配合された保湿剤でしっかり潤してあげましょう。
冬場は体が冷えてしまうので、温かいタオルやガーゼで拭き取ってあげると良いでしょう。
とにかく赤ちゃんの肌は汗をかきやすくあせもになりやすいので、正しい汗対策とケア方法で赤ちゃんの肌を守ってあげましょうね。
Love / jonty.fisher
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