女性の体にしか起こらない生理ですが、生理がくるはずもない日に出血があり疑問に思ったことはありませんか。
その出血は妊娠の可能性がある着床出血かもしれませんし、子宮内に異常がある不正出血かもしれませんね。
もう1つ知っておいてほしいのは、排卵期に起こる排卵出血です。
女性全員に、そして毎回排卵出血があるわけではありませんので、突然の出血に驚くことでしょう。
今回は排卵出血について紹介します。
・排卵出血とは
排卵出血が起きるタイミングは排卵日の1日前か2日前です。
排卵が起こるのが次の生理予定日から約14日前ですので、その1日か2日前のタイミングで出血があると排卵出血の可能性が高いです。
多くの女性に排卵出血はありませんので、「出血がないから排卵していない」という訳ではありませんので心配いりません。
出血はごく少量で、期間は長くて3日続くこともありますが1日程度で終わります。
出血の色には個人差があり、黒っぽい、薄い赤、茶褐色、鮮血のように真っ赤など様々です。
出血の色で排卵出血と判断することは難しく、1週間以上続く場合は不正出血の可能性が高くなりますから病院を受診しましょう。
排卵出血は排卵痛といって下腹部の痛みを伴うことがありますが、毎月排卵出血があるわけではありません。
・排卵出血の原因
排卵出血が起こる原因の1つは、排卵する時卵子が放出されることで卵巣の表面が破れ出血します。
もう1つは、排卵期に起こるホルモンバランスの乱れが原因です。
実は女性ホルモンというホルモンは存在しなく、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)というホルモンの総称が女性ホルモンです。
この2つのホルモンは一定の周期で増えたり、減ったりします。
排卵期は卵子の卵が大きくなり、卵子が放出されるために卵胞ホルモンの分泌が急増し、分泌量が急激に減ることで子宮内膜が剥がれ落ち出血することがあるのです。
排卵出血は生理的な現象が原因なので心配はありません。
生理との違いは出血量と期間なので、量が少なく短ければ排卵出血と判断できると思います。
・排卵出血と不正出血
不正出血というのは
「生理以外で性器から出血すること」
つまり、排卵出血も不正出血の一種です。
しかし排卵出血は生理的現象で起こるものなので心配いりませんが、他の原因で出血する場合がありますので注意が必要です。
子宮がんや卵巣がん、子宮筋腫、子宮内膜症という女性特有の病気が隠されている場合は不正出血が起こります。
子宮がんは初期症状が特になく気づきにくいため、排卵出血との違いも気づきにくいかもしれません。
妊娠に気付かず卵管などに子宮外妊娠してしまった場合も不正出血が起こり、卵管破裂が起こると大量出血になり命にかかわる危険があるので注意が必要です。
ストレスや疲れでホルモンバランスが崩れることで起こる不正出血もあります。
出血が1週間以上続くことがある無排卵月経や、月経前に少量の出血が続く黄体機能不全などがあります。
これらは脳下垂体や卵巣など、ホルモン分泌に関係している器官の働きが落ちているトラブルが考えられます。
不正出血があったからといって不安にならず、まずは経過を観察しましょう。
長く続く場合やその他の症状がある時は病院を受診しましょうね。
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